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読書記録用。たまにそれ以外。

福岡伸一『ルリボシカミキリの青』

福岡伸一氏の著書を紹介するのは二度目ですね。

前回紹介した『やわらかな生命』と同じくエッセイ集です。タイトルがいいですね。

 

教科書にも掲載 

興味深いテーマが沢山あり読んでいてとても楽しいです。

この『ルリボシカミキリの青』は教科書にも載っているそうで、これを題材に問題もあるそうです。

もし教科書で知って少しでも興味深いと思った方は、買うことをおすすめします。ある意味でこの本に向いている、センスがあると思います。

 

不思議な語り口

水道橋博士氏と宮崎哲弥氏がやっていた番組『博士の異常な鼎談』での福岡伸一氏がゲストの回が私はとても好きで、あの語り口が妙に解りやすくツボです。同じような方が多分沢山いると思うのですが、テレビなどで見る福岡伸一博士が好きな方は、この書籍は買ったほうが良いと思います。

 

知的好奇心をくすぐられる数々のトピック

花粉症、コラーゲンの正体、自身の名著『生物と無生物のあいだ』の間違い(!?)、DNA、ミルワーム、なぜ年をとると年月が早く感じるのか、なぜ太るのか、生命の本質。

知的好奇心をくすぐられる数々のトピック、テーマ。ルリボシカミキリの青に何故魅せられ、そして生物学者になったか。

学生に伝えるべきこと、わざわざ教室でじかに語りかけるべきことは、むしろ別のことである。それは、私自身が、知ってうれしかったこと、学んで面白かったことにほかならない。 

(第三章 語りかけるべきこと p.87より引用)

 教鞭をとることも多い福岡伸一氏ですが、まさにこの本は"面白いこと"が詰まっています。

珠玉のエッセイ集です。

 

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